家紋じゃなくても大丈夫?着物の紋と格について

皆さんはご自分の家紋をご存知ですか? 歴史がお好きな方でしたら、武将の家紋に詳しい方や、自分の家紋を調べたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか? 家紋の歴史は古く、起源は平安時代後期にまで遡りますが、現在は家紋に触れる機会は少なくなっています。 家紋が使われるのは現在だと冠婚葬祭の際に着物にあしらわれることがもっぱらです。 そんな家紋と着物について、今回はご紹介いたします。

家紋とは

家紋とは自分の家を表す紋章になります。 自分に家の家系や家柄を表すために、古くから用いられて着たもので、家紋は400近くもの種類があります。 そんなに多いの!?と驚かれるかもしれませんが、日本人の名字は約30万種類ほどあります。 家紋の数は名字の数の750分の1と考えるとそれほど多いようには感じませんね(*´∀`)♪ 現在は家紋を身近に感じる機会は少なくなりましたが、第二次世界大戦以前は墓石や紋服など、現在よりも使われる機会があったようです。 現在ではどのようなシーンで家紋を見ることができるのでしょうか。

⭐️家紋の必要なシーン

家紋に触れる機会があるとすれば、冠婚葬祭など、フォーマルなシーンになってくるでしょう。 喪服、黒留袖、色留袖などに用いられます。 黒留袖はご結婚をされている女性の礼装になります。 色留袖は未婚、既婚関係なく着ることができ、紋の数によってフォーマルからカジュアルなど、様々なシーンで使うことができます。 

 ⭐️家紋のデザイン 家紋のデザインは確認されているだけでも2万近くあるとお話ししましたが、そのデザインは植物や道具、丸や四角の図形などが多いです。

図形ですと、 ・亀の甲羅をイメージした六角形の亀甲紋 ・丸に横線を中央に引いた引両紋 ・菱形を並べた菱紋

植物ですと、銀杏、竹、藤、桜、松など 道具ですと、開いた扇や閉じた扇が描かれた扇紋などが家紋のデザインに用いられています。

家紋に用いられるモチーフは全てに意味があり、例えば扇紋なら末広がりの発展を願う意味が込められています。

余談にはなりますが、石田三成の「大一大万大吉」と書かれた家紋をご覧になったことはありますか? 大一大万大吉という文字をバランスよく配置したモチーフをご覧になった方は「これ家紋なの?」と疑問を持った方もいらっしゃるかと思います。 実は石田三成が使用していた家紋はこちらではなく、「九曜紋」と呼ばれる大きな丸の周りに小さな丸を8つ並べた家紋だったそうです。

大一大万大吉は、旗に使われていた印なんだそうです。 それにしてもインパクトがありますよね♪  自分のお家の家紋はどんなものだろう?と気になった方に、次は家紋の調べ方をお教えしちゃいます♪

家紋の調べ方

家紋の調べ方は◎通りあります。

⭐️お墓に家紋が彫られているか確認する お墓に家紋が彫られていることが多く、こちらで確認するのが一番有力でしょう。

⭐️最も古い戸籍を調べてみる 手間はかかりますが、本籍地がある戸籍謄本を請求し、そこから祖父母の除籍謄本、曽祖父母の除籍謄本と辿っていくと家紋を調べることができます。 ただし、手間とお金がかかってしまうのが難点です。

最近はネットで自分の家紋を検索することもできるようですが、必ずしも自分の名字と自分の家の家紋が一致するとは限らないようです。 本家がわかる方は、本家に確認するのもいいかもしれません。

入る紋の数によって格式が変わる!?

 着物につける家紋は種類や用途に応じて、一つ紋、三つ紋、五つ紋と数が変わってきます。

⭐️五つ紋 最も格式の高い礼装になります。 背中の中央に背紋、両胸付近に一つずつ描かれた抱き紋、両方の袖に一つずつ袖紋の5箇所に家紋が施され、一族の代表を示します。 葬式はもちろん、親族の結婚式にも着られ、袴や着物に用いられます。 結婚式の場では新郎新婦の母や祖母にあたる方、既婚の姉妹が着ることができます。

⭐️三つ紋 三つ紋は背中と両袖に一つずつ紋章が施されます。 身内以外での披露宴や卒業式、入学式、パーティーなどにも着ることができるので、五つ紋に比べると着ることの機会がぐっと広がります。

⭐️一つ紋 一つ紋は背中の中央に背紋が施されています。 三つ紋よりも格が低く、お茶会やパーティーなどに着ていくことができます。 結婚式に着ていくこともできますが、家族や親戚の結婚式に着ていくなら三つ紋の方がベターでしょう。 目上の方と食事に行く時や訪問着など、きちんとして出かけたいときに向いています。

実家の家紋と夫の家紋の家紋、どっちがいいの?

すでにご結婚をされている方ですと、旧姓か今の名字か、どちらの家紋がよいのか迷われる方もいらっしゃるかと思います。 実はどちらの家紋を入れるべきかは、住んでいる地域によって異なります。 関西地方ですと「女紋」と呼ばれる家紋があり、これは嫁いだ後も女系の親族が引き継いで行くものになります。 一般的に関東では嫁ぎ先の家紋を入れ、関西では実家の家紋を入れるようです。

まとめ

家紋がついた着物をご覧になった方はいらっしゃるかとは思いますが、五つ紋までご存知の方はどのくらいいらっしゃいましたでしょうか。 階層を重んじる日本では着物まで細かく格付けがあるんですねo(`ω´ )o 冠婚葬祭、入学式やパーティーなど、着物を着る機会はたくさんあります。 フォーマルな場に赴く場合は、ぜひぜひこの知識を参考にお着物をお選びくださいませ♪

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